2019年3月31日日曜日

SGGK


新入生のみなさんご入学おめでとうございます。新3年生の守武慎太郎です。好きなスポーツはサッカーで、得意なスポーツはドッジボールです。今回は、サッカー部ゴールキーパー(以下GK)代表として新入生に向けてブログを書く機会をもらったので、GKの話をしようと思います。GKじゃない人も最後まで読んでくれたら嬉しいです。

  まず、GKとはどういうポジションなのかということについてお話しします。GKは、日本では人気のないポジションで、自分から進んでやる人はあまりいません。GKをするきっかけが、強制だったとか、GKがいなかったから仕方なく始めた、という人はそこそこいるんじゃないかと思います。
 でも、10年半GKをやってきて感じるのは、GKって避けられる割には結構大事な役割を任されているし、やりがいがあっておもしろいということです。それを今から皆さんにお伝えします。

試合で勝つための最大の目標は「相手より1点でも多く得点すること」です。得点した者はそのピッチ上で最も輝き、見る者を熱狂させます。得点は、サッカーで最も価値のあるものだと言っても良いでしょう。GKは一見この得点という勝つための目標からは1番遠いところにいる存在のように見えます。しかし、この「相手より1点でも多く得点する」は「相手より1点でも失点を少なくする」と換言できます。そしてGKはこの失点を少なくするという部分で大きな役割を果たさなければなりません。得点という最大の目標からは1番遠い場所にいるけれど、試合に勝つためのかなり重要な役割を任されています。重要であるが故に、たった1度の悪いプレーでチームを負かしてしまうことがあるし、その一方で、堅実なプレーや決定機を防ぐプレーでチームの勝利に大きく貢献できる。GKはチームの勝敗に直接関わる部分でとても責任の大きいポジションだと思うし、そういう責任があるからこそ、その分自分の仕事を果たせた時のやりがいも大きいと僕は感じます。

ただ、これまでサッカー人生の中で経験してきたのは、ほとんどGKの辛い面ばかりでした。今まで何度自分のミスでチームを負かしてしまったことでしょうか。高校時代、総体でパンチングが甘くなったところを押し込まれたあの失点や、負ければリーグ降格が決定的という試合で赤いカードをもらった時のあの瞬間を、今でも鮮明に覚えています。悔しくて、悔しくてしょうがなかった。大学で部活に入った理由の1つはそういう不甲斐ない自分を許せなかったことです。本気で戦って味わった悔しさを晴らす方法は、もう一度本気で戦って勝ちを掴み取るより他にありません。そして本気でサッカーができる環境は、阪大では体育会サッカー部にしかない。1番の理由はもちろんサッカーが好きだからなのですが、そういう思いもあって部活に入ることを決めました。

大阪大学は去年念願の昇格を果たし、今年から初めて1つ上のリーグで戦うことになりました。去年1年間、ずば抜けた得点力に何度も助けてもらいました。強豪との戦いが続く今年は、必ずGKが仕事をしなければならない時がやってきます。そういう時に自分の仕事をこなし、チームを助け、そして勇気づけることができる存在になりたい。そう思っています。

現在弊部には4人のGKがいます。僕たち4人は、キャプテン翼の若林くんのようなSuper Great Goal Keeper、通称SGGKなることを目指して日々練習に励んでいます。もしSGGKになりたいという人がいれば、是非とも入部してください。GK一同、首を長くして待ってます。

大阪大学体育会サッカー部      守武慎太郎
                     

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